執事と共に日常を。

と、笑う恵理夜の後を、ユウヤもついていく。


「だから、記憶力がいいって訳か」

「例えば、ユウヤ先生はこうする癖があった」


くるりと、飲み物の淵をなぞるジェスチャーをする。

確かに、それは教育実習中もあったユウヤの癖だ。


「その時は、覚えていてくれなくても2回目以降にその人に会ったとき、貴方は私を忘れないでしょう」


そんな小さな癖を覚えている綺麗な女の子――間違いなくユウヤなら覚えているだろう。