執事と共に日常を。

「あ、そういえば……」


恵理夜は、引き出しから何かを取り出した。


「これ、春樹のかしら」


眼鏡だった。


「はい、確かに私のものです」

「……テーブルの上にあったんだけど、気づかなくて落として割っちゃったのよ」


確かに、レンズにひびが入っている。