執事と共に日常を。

「朝日って、心の中も少しだけ照らしてくれるわ」


開けてもらったココアを口にしながら、恵理夜はそう言った。


「この時間に散歩しておきながら、それを見逃すなんて勿体ないんじゃない」

「……そうかも知れないな」


明るくなり始め、青年の横顔も輪郭がはっきりしてくる。

顔色は悪いが、その顔はどこかで見たことがある。