「どこに行くんだ」 その質問に、恵理夜は足を止めた。 そこは、土手沿いの住宅が途切れ、開けた場所だった。 「見て」 恵理夜は、土手の反対側を指差す。 「ああ……」 青年は、思わず感嘆の声を漏らしていた。