「じゃあ、カンザキさんとカナは、ただの友達……?」

「カンザキくんは、親友……いや、戦友だよ」

「戦友?」


カナは少し黙って、いつもとは違う重い声で話し始めた。


「彼と、一緒に喪失を乗り越えたの。彼が居なかったら、少なくともアタシは壊れてたから」