執事と共に日常を。

「馬鹿」


精一杯の強がり、恵理夜はそっぽを向いた。


「申し訳ございません」


謝りつつ、春樹の表情は緩いままだ。

先ほどの、泣きそうな恵理夜の顔を思い出し、安堵感を覚えていた。


「さあ、帰りましょう」


春樹は、握っていた恵理夜の手を自分のコートのポケットに入れた。