執事と共に日常を。

「僕は、数式を解くよりも数字のつながりを知るのが好きだった。例えばこの1050円という数字と……」


――1050・1925


カンザキは新しい紙ナプキンにそう記した。

「この数字二つの数字の自分自身以外の約数をそれぞれ足してみると……」

さらさらと簡単に約数をつむぎ出してしまうその手に春樹は感心した。


――1050: 1+2+3+5+ ……175+210+350+525=1926
――1925: 1+5+7+11+……77+175+275+385=1051


「1だけ、多いな」

「そう、友愛数には1だけ多い。だから……」

カンザキは1だけを覗いた。

「たった1を除いただけで、この二つの数字は手を結ぶんだ」