だが、目の前で薬を飲む、というのは恵理夜を安心させるためだと知っていた。 お互いに、監視しあっているのだ。 密かな、約束でもあった。 命を繋ぎ、明日を共に生きるということを。 春樹は、薬の投与を終え注射器を処理した。