キケンな実験室-白衣の王子様-


最初に視線をそらしたのは、先生のほうだった。

少し俯きながら。


「あ、あ……」



「先生?」


あれ?

先生なんか顔、赤い……。



「浅倉さん、手が止まってますよ」

「あ! はいっ」


先生の耳まで赤くなってきて、こっちまで恥ずかしくなってきた。

パタパタと先生が手で仰いでいる。





………。



沈黙。

き、気まずい。