………。 なに。 何だろ。 この気持ち。 モヤっと。 モヤッとさん。 あたしはもう一度指先の絆創膏に目をやる。 それは黒板で見慣れた先生のキレイな字。 『理』 り? り? り? ……おさむ? やっぱり今日は超疲れたっ! あたしはモヤっとさんを消すように、カレーに向かって玄関へ走った。 「ばいばーい!」って手を振るイッチーに手を振って。