「あはははは!」
「?」
「先生、ごめんなさい」
「あ、ああ」
急に笑い出し謝るあたしを見て、先生はきょとんとした顔をしている。
あたしが前まで思っていた菊池先生像ってちょっと間違っていたのかも。
ほんのちょっとだけ。
ちょっとだけね。
意外と色んな表情を見せるし。
まー、悪魔な部分があるのは予想通りだけど。
「先生、あたし帰ります」
どこかすっきりした気分になって、あたしはカバンを手にした。
「あ。そうだ待って。傷口見せて」
先生がポケットから絆創膏を取り出し、あたしの指に手早く巻く。
「あ、ありがとうございます」



