「そう。だから耳が悪いんです」
「……へぇ。そうなんですか」
「悪魔だよーーー!!!とか、聞こえてないしね。全然」
「!!!!!!」
やばい。
聞かれてたーーー!!!
「え、えっと……。それは」
しどろもどろになっちゃって、うまく口が回らない。
「先生、悪魔なんて言われてしまって悲しいな。他の生徒もそう思ってるのかな……」
わざとらしく肩を落とす。
「おじいちゃん、って呼ばれる年でもないし」
目に手を当てて泣く真似をする。
……おい。
なんだか面倒くせーな、先生って。
そう思うと妙におかしくなって、笑いがこみ上げてくる。



