「先生、あたしちょっと期待しちゃったじゃないですかっ」 「いやあー、社会の厳しさを教えるのも教師の役割なんでね」 「…っ。い、意地悪!!!」 「さっきも言ったよ? 俺は意地悪だよってね」 先生は言いながら、あたしのほっぺをぎゅっとつねった。 「…い、いたひ……」 口元だけでキレイに笑うと、先生はまた窓の外を見ている。 「じゃあ、俺忙しいんで」 そう言った先生の視線の先にいたのは、さっきの鳥。 忙しいってあんたバードウオッチングしたいだけでしょーがっ。