「痛っ」 足元が見えなくて、何かに足をぶつけた。 とにかく電気電気……。 視界が悪いまま辺りを動き回ると、顔に何か絡みつく。 「ひっ! ひやぁああああーーー!!!」 あたしは自分でも驚くような大声を出していた。 なになに。 怖いよぉ。 もう勘弁。 もう勘弁。 掃除なんてする前に、心臓発作を起こす。 「と、とにかくここから出なきゃ」 生命の危機すら感じるよ。 手探りで進むと硬いものが手に。 壁? じゃあ、電気のスイッチがこの辺に……。