くっそ。 「う、うるせー」 「耳まで赤いぞっ★」 腹立つなー、イッチー。 「……だから、そんな夢見たんだと思う。だからイッチーのせい」 「いやいや。これは無意識下に潜む願望ですなっ」 「違うよー」 「ねぇねぇ? どんなキスだった?」 「……忘れた」 「ねえねえー。ノノー教えてよー」 二人で話しながら登校すると、短く感じるな。 いつもの距離。 楽しいって思う。 ……でも、こいつには相談しなきゃよかった。