「俺も困るんだよ。俺には妻も娘もいてな。おまえが毎日遅刻するから、職員室で肩身が狭い」 「娘さんかわいいですよねー」 「そうなんだよ。最近歩き出してな……」 山田先生がデレデレしている。 今の隙に……。 「じゃ、そういうことで!」 あたしはこっそり逃げ出そうとすると、首根っこを掴まれる。 「待て」 「バレたか」 煽てて逃げる作戦失敗。