「何読もう………」 読む本を探し、本棚の奥へと進んで行く。 ガタッ 急に何かが落ちたような音がして、無意識に音のした方へ視線を向ける。 私の視線の先には一冊の本。 私しかこの図書室にいないはずだから、もしかしたら……… なんていう悪いほうにしか考えられなくて、さっきまで涼しく感じていたクーラーさえも寒く感じた。 恐る恐る本に近づき、本を手にした。