「まあ、麗にてを出したら全力で西園寺家潰しちゃうかもね」

「寛人、お前なあ」

友人らしい、会話をする二人は本当に楽しそうだった。


「麗、恭冶君と仲良くしなさいよ」

「・・・はい」


あたしは怒りを
綺麗なドレスと一緒に
握りしめた。


だけど
このなんともできない怒りは治まることがなかった。