赤ずきん危機一髪!

「…何?」


彼の鋭い眼に少しビクッとしたけれど、

何も知らない私は普通に話しかけた。

「…えっと、もう校舎しまってしまいますよ…?」


「…だから?」

「だから?って、はやく帰らないと帰れなくなりますし…」

ね?と私が曖昧に笑いかけると、

何故か彼は私を変なものを見るような目で私をみた。