紅屑の記憶


「私は命を粗末に
した覚えも死ぬつもり
もありませんよ…

私はまだ死ねませんからね」


リシナはイヴの
頬に優しく触れた


「……イヴ……
此処で待っていて下さい
大丈夫、私は強いですから」



リシナは安心させる
ように笑顔を向ける


「…嫌よ……リシナと行く」



イヴはリシナの
腕から離れない