紅屑の記憶


「…リシナ?」


イヴは不思議そうに
リシナを見つめる


「……段差です
ほら……お手を……」


イヴは頷いて
リシナの手に自分の
手を重ねた


「…ごめんなさ…」

「こういう時は……」


リシナはイヴの
言葉を遮った