紅屑の記憶


「…イヴ………」


リシナの手がイヴの
頬を撫でる


ドキンッ
イヴは体を硬直させ
視線を外した


「私は自分の意志で
あなたと旅をしています
ですからあなたといて
迷惑をかけられたと
思った事はありませんよ?」



リシナの言葉に
イヴは目を見開く