紅屑の記憶


「…………イヴ……」


声の主はイヴを
優しく抱きしめる


イヴはその腕の中で
瞳を閉じた


その頭を優しく撫でられる


「…………ぁさん…」


小さなイヴは
嬉しそうに名前を呼ぶ