紅屑の記憶


「……どうして……
私の記憶の…せい…?」


イヴは震える体を
両手で抱きしめた


フワッ
突然甘い香りと
温もりに包まれた


「…大丈夫……
大丈夫です……」


リシナの声も
震えている…


それでも……
「大丈夫」…その言葉が
欲しかった…