紅屑の記憶


ギュッ


その手をイヴは
両手で掴んだ


「…イヴっ!?」


リシナは驚いたように
目を見開く


「……本当だ……
あったかいね…リシナ…」


目を閉じてイヴは
その手に頬を寄せた