紅屑の記憶


『イヴの器が失われた
今、この世界では生きて
いけない…

肉体は何百年、何千年
という月日を経て創られるの

その時を待ち、新しい
人生を二人で歩む

この道を選ぶかはあなた
の自由よ…』


ルアムの言葉に
リシナは微笑む


「ありがとうございます
あなたに一生感謝します」


リシナの瞳は
希望に溢れていた