紅屑の記憶


「………行かなきゃ…」


ヴは導かれる
ように立ち上がる


「イヴ……?」


様子のおかしい
イヴの顔を覗き込むと


その紅い瞳には
光が無かった


「どうしたのですイヴ!!」



リシナは必死に
イヴの頬を掴み
目を見つめる




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