紅屑の記憶


砂漠に囲まれた
レンガの町


二人は蘇りの町に
足を踏み入れる


「一見普通ですが…」


「…普通だね……」


二人はあまりにも
普通すぎる町を
呆然と見つめた


「とりあえず
今日は休みましょう
疲れも溜まっていますしね」



リシナはイヴの
頭を優しく撫でた