紅屑の記憶


あたしを大切そうに
呼んだあの声……


誰だったんだろう…
顔も姿も見えなかった…


「…記憶が戻ったの
ですか!?」


リシナの言葉に
イヴは首を振る


「光に触れた時、
あたしの名前を呼ぶ
声と小さない自分の
姿が見えたの…」


イヴの言葉にリシナは
先程の光景を思い出した