紅屑の記憶


「どうしたんです!?」


リシナは突然
眠った少女の肩を揺する


「………………イヴ…」


少女はそう呟いた


「………え…?」


リシナは不思議そうに
首を傾げる


「私の名前は……イヴ…
誰かがそう呼んでた…」

少女は胸に手を当てた