紅屑の記憶


「…………イヴ…」


名前を呼ばれた少女は
桃色の髪を揺らし
紅い瞳を細めて微笑む


名前を呼んだあなたは
誰……?


愛おしむように
優しく名前を呼んだ


それが私を嫌って
いないと分かる


「私の…可愛い子……」


私の………?