紅屑の記憶


「……でも………
医者は助けてくれなかった

恩をあだで返しやがった…」



カイは悔しそうに
眉間にシワを寄せる


「……ひどい……」


イヴの言葉にカイは
首を振る


「ひどいなんてもん
じゃ無い…
母はそのまま……」


カイの言いたい
事が分かった……


きっとカイのお母さんは…