紅屑の記憶


「私の落とした物の
せいでこんな事に…
あなたが自分を責める
事なんて無いんだよ…
全ては私のせい…あなたは
何もしてない…」



イヴの言葉にカイは
首を振った


「でも願ったのは僕だ…
辛かった…僕の母は
病気持ちですぐにも
治療が必要だった……

でもお金が無くて…
だから医者に頼んだんだ
助けてくれって…

母はその医者に
沢山お金を貸してた
返ってこないって
分かってても貸したんだ」


カイの言葉にリシナは
笑顔を浮かべる


「…素晴らしい人だ…
優しいお母様だった
のですね…」