紅屑の記憶


「………ゲホッ…」


少女が咳込む


「良かったです……
生きている……」


リシナは安心して
少女を抱き起こした


「………………ん…」


少女はゆっくりと
目を開ける


「………これは…」


少女の瞳を見つめ
リシナは目を見開いた