紅屑の記憶


「…約束よ……」


お母さんはイヴの
小指に自分の小指を絡める


「……約束??」


不思議そうに見上げる
イヴにお母さんは
微笑みかける


「真の名を明かしては
いけないわ…」


イヴは不思議そうに
首を傾げた