青い蝶が舞う時。



「....幸せ?蘭。」


「幸せなわけ無いじゃない。凛がいなきゃ幸せとは言えない。でも愛兎がいるからちょっと幸せね。」


日が落ち始める。


影が伸びる。


三つの影が重なった。


「椿と仲良くな。」


え...?


「酷いわね。...愛兎、パパと一緒がいいわよね?」


愛兎の頭を優しく撫でた。


「ぱぱぁ?」


「うん。パパ。」


不思議そうにパパと口にした愛兎に優しく頬笑んだ。