青い蝶が舞う時。



――――・・・

やっぱりここか....


小さな男の子の手を握り締めて見覚えのある影に近づく。


「....凛。」


「.....蘭。」


切ない笑顔を見せた凛。


「...ままぁだっこ!」


小さな掌を、小さな腕を広げておねだりする愛兎‐マナト‐。


パパにそっくりだね。


そっと抱きかかえた。


「....名前は?」


「....愛兎よ。」


久しぶり過ぎて、


緊張し過ぎて、


うまく話せない。


「...おいで、愛兎。」


私の腕から凛の腕へ。