「そう。仕方ないわね。これで蘭華ちゃんを譲ってちょうだい。家の息子に。」 おば様は執事から大きなケースを受け取って、凛に差し出した。 結構な額だわ。 これだけ大きなケースなんだから.... これだけの大金を出されたらさすがの凛も私を手放す。 凛.... もう、いいよ。 苦しめたのは私だから。 私が苦しむのは当たり前のこと。 だから.... お金を受け取って。 私を苦しめて。 あなたを苦しめた分だけ苦しむから。