青い蝶が舞う時。



――――・・・


「お待ちしておりました。蘭様、舞様。さぁ、こちらへ。」


今日は何かのパーティーなのだろう。


多くのお金持ち達が宝石やドレスで自分を飾っている。


「蘭華ちゃん。恭さんと戒さんには少し眠ってもらってるから、心配しないでちょうだいね。」


おば様の声が


おば様の笑顔が


おば様の全てが


私には毒のよう。


手足が痺れたように


動けない。