「蘭、俺の女になれば宝石なんて全部、欲しいだけやるよ。」
こんな男少なくなかった。
だからかな。
あしらうことになれてた。
あしらう術を知っていた。
「...そうしたいけど...スリルが無くちゃつまらないわ。それにね。こんなどんな男でも誘惑する女がいたらあなたは不幸になるわ。」
クスクスと笑いながら、
でも真剣な顔をして。
「好きな奴いるんだろ?」
感付かれたのは初めてだった。
違うの!!
言い訳をしようとした時にはすでに遅かった。
「あの男だな。」
前から知っていたように
不敵な笑みを浮かべた。
「やめてっ!!」
私の叫び声と
銃声が響く。
「いやぁぁーっ!!!!凛っ!!!!」

