――――・・・ 「蘭さん。」 またなの?? 声の主を見る。 はぁ。 ため息しか出ない。 「何度来ても同じよ?諦めたら?」 諦めの悪いヒトね。 「蘭さんは必ず、紅蝶に入ります。」 全く.... その自信はどこから来るのよ... 「怪盗さん、私は珠羽家の一人娘よ?私が家を出れば、後継ぎが居なくなるじゃない。」 怪盗はクスクスと笑い始めた。 な、なに?