―次の日の朝。 今日は髪をいつもより丁寧にセットした。 ピーンポーン、ピーンポーン… 「はぁーい」 母親の高い声が聞こえてくる。 「桃香~、陽くんよ~」 こんな高い声は、どこから出しているのだろう。 「はいよ~っ」 と言って玄関に向かう。 「おはよっ、迎えに来た♪」 満面の笑みの陽平。 「あ、ありがと…」 別に迎えとかいらないんだけど…。 それから陽平と下に行き、チャリを出し始めた。 そして、チャリのまたがり、 「乗って」 と言ってきた。