居なくなったと思っていた猫は、結局あたしのところに戻ってきた。
餌付けしたつもりなんてないけど。
コンビニで約束通りみぃに、イチゴのチョコをプレゼントされた。
ラッピングも何もないけど、やっぱり嬉しかった。
「何でみぃが先に食べるの?!」
『良いじゃん!
ヒナのために毒味してやってんだろ?』
物は言い様だ。
口を尖らせるあたしに、みぃは口に入れようとしていた手を止めた。
『…わかったよ、もぉ。』
そう言って持っている一粒をあたしの口の前に運んだ。
戸惑うように目を見開くあたしをよそに、みぃは当たり前のようにそれを入れた。
されるがままとは、まさにこのこと。
口の中に広がる甘いばかりの味と、唇に触れたみぃの冷たい指先。
『ヒナって、雛鳥みたい。』
「―――ッ!」
自分がやったくせに。
完璧にみぃは好き勝手に戻っていて、そしてあたしを振り回す。
口の中イッパイに甘さが広がっているはずなのに。
上手く味わえないほどに、心拍数ばかりが上がる。
『…美味しいの?』
反応を見るようにみぃは、あたしの顔をまじまじと覗き込んだ。
近すぎて、どーして良いのかわかんなくて。
とりあえず、このバクバクしてるのが聞こえそうで怖い。
「すっごく、うん、美味しい、です。」
『…何か、微妙そうな反応だな。』
口から流れるままに言葉を投げるあたしに、
何を勘違いしたのか不満そうなみぃの顔。
確かめるように一粒を取ってみぃは、それを自分の口に運んだ。
“美味しいのになぁ”と、首を傾けられて。
相変わらず、返す言葉ばかりを必死で探してしまう。
餌付けしたつもりなんてないけど。
コンビニで約束通りみぃに、イチゴのチョコをプレゼントされた。
ラッピングも何もないけど、やっぱり嬉しかった。
「何でみぃが先に食べるの?!」
『良いじゃん!
ヒナのために毒味してやってんだろ?』
物は言い様だ。
口を尖らせるあたしに、みぃは口に入れようとしていた手を止めた。
『…わかったよ、もぉ。』
そう言って持っている一粒をあたしの口の前に運んだ。
戸惑うように目を見開くあたしをよそに、みぃは当たり前のようにそれを入れた。
されるがままとは、まさにこのこと。
口の中に広がる甘いばかりの味と、唇に触れたみぃの冷たい指先。
『ヒナって、雛鳥みたい。』
「―――ッ!」
自分がやったくせに。
完璧にみぃは好き勝手に戻っていて、そしてあたしを振り回す。
口の中イッパイに甘さが広がっているはずなのに。
上手く味わえないほどに、心拍数ばかりが上がる。
『…美味しいの?』
反応を見るようにみぃは、あたしの顔をまじまじと覗き込んだ。
近すぎて、どーして良いのかわかんなくて。
とりあえず、このバクバクしてるのが聞こえそうで怖い。
「すっごく、うん、美味しい、です。」
『…何か、微妙そうな反応だな。』
口から流れるままに言葉を投げるあたしに、
何を勘違いしたのか不満そうなみぃの顔。
確かめるように一粒を取ってみぃは、それを自分の口に運んだ。
“美味しいのになぁ”と、首を傾けられて。
相変わらず、返す言葉ばかりを必死で探してしまう。


