機械的男子。


だから、入学当初は女の子達であふれかえっていた彼の周りも今じゃ誰も居ない。



「いっくら喋りかけても何の反応もなくて無視じゃ、そりゃイケメンでもさめるわ――」


「ユキ、嬉しそうだね」


「イケメン嫌いなの。それにあんたが気になる相手なら尚更」


「…ふーん…。」


「つかふーんじゃなくって、さっさと話しかけなさいよ」


「……。」


なかなか決心できない私にユキはだんだんイライラしはじめた。



「…行きなよ」


「だって…どうやって話しかければ」


「いいから、さっさとしな」


「ちょ、押さな――…」


グイグイユキに背中を押され、気づけば目の前には無表情の彼が居た。


距離は近いけど、彼は机に座りもくもくと読書している。


…私に気付いてるか、微妙。