腹へった‥。そういえば今日、まだ何も食ってねえな。 「そうだ。」 俺は寝かした体を起こし、ポケットから携帯を取り出した。 “愛菜” 電話帳からその名前を出すと発信ボタンを押した。 「もしもしぃ〜?りょーたぁー?もぅ寂しかったよー!全然連絡くれないしっ」 電話の向こうからは女の甘ったるい声。 「腹へったからなんか買ってこい。」 女の子質問には答えず、用件だけいい電話を切った。