「お待たせ」 あたしは大きな声で坂井に聞こえるように言った その瞬間坂井はビクッとしながらも振り向いて近寄ってくる 「おぅ、相変わらず可愛いな」 そう言ってセットした髪をぐしゃぐしゃと撫でてくる 「お前に言われる筋合いは無いから」 あたしは頭の上の手を振り払って言った