しかし、その3ヶ月は、今日、突然、破綻した、ほんの3時間前に。

 部室に入ってきた宮乃の目の前で、真由子とサトシがキスを交わしていた。

 たかがキスなのに急に涙が込み上げ、そのまま家に帰ってきてしまった。

 真由子は部活で一緒の娘だ。

 確かに、真由子はかわいいし、性格も派手だ。

 でも、容姿なら宮乃も負けない。

 ただ、性格が見た目は奥手だけど内面が激しい。

 結局サトシとは遊びでキスした程度で終わって、それ以上は譲らなかった。

 だからって真由子なんかに!

 そんなことを考えているうちに、自分にとってサトシが自殺するのに相応しい相手かどうかということより、自殺と言う行為自体がおもしろそうに思えてきていた。