「時間がまだ少し残っていたとは。やれやれ、恐るべきは女の子の勘ですな。でも、これも仕事です。わたくしも新制度最初の魂を諦めるわけにはいきません。何としても次は運命の輪を切ってみせます」

 時間の外側で悪魔は呟くと、自分の手首を切って血だらけになった宮乃の部屋へ、時間を同期させながら侵入した。

              END