100円、200円、300円、50円……。

「……足りない」

100円マックでなんとか三食いけるが、今後絶対持たない……。


「新しいバイト探さなきゃ」

あたしは独り言を呟いた後、ケータイを開き親友の花穂に電話をかけようとした。

あたし、高野千紗(17)は元は福井県出身だがワケあって親友の花穂と東京の高校に行くことになり、現在東京のとあるマンションで一人暮らしをしている。


あたしは花穂に電話をかけた。

「もしもし?」

『もしもしもし~?あっ千紗?』

「あのさ、時給の良いバイトなんかない?」

「あんたまたクビにされたの!?」