「あの、町で何かしました?」 回りくどいのはめんどくさかったから、単刀直入に言わせていただいた。 少し考えるような素振りをしてから鬼は驚くべき真実を述べた。 「……町ってなに?」 嘘だ。誰が嘘だと言ってくれ。 とりあえず、あそこで逃げる準備万端の太郎を睨んでおいた。 この話を作った作者は何を考えてんんだよ! 鬼はなにもしていないみたいだ。